2022.03.10 量子暗号通信の実用性を確認東芝や米金融大手など、金融向けアプリで

量子暗号通信システム(提供=東芝)

 東芝と米金融大手のJPモルガン・チェース、通信用ソフトウエアなどを手掛ける米シエナは、金融向けアプリケーションで次世代暗号技術「量子暗号通信」の実用性を確かめたと発表した。

 量子暗号通信は、光ファイバー上で暗号鍵を光子(光の粒子)に乗せて伝送する技術で、量子鍵配送(QKD)とも呼ばれる。光子が何かに触れると状態が変化する量子力学的な性質を用い、第三者による鍵の盗聴を確実に検知できる。このため、高い秘匿性が求められる金融などへ...  (つづく)