2022.04.21 「SDGsマイスター制度」新設ヤマダHD、人事評価制度とも連携へ
独自の環境マーク「YAMADA GREEN」をモチーフにした認定バッジ(提供=ヤマダHD)
ヤマダホールディングス(HD)は21日、サステナブル経営の一環として社内認定資格「SDGsマイスター制度」を新設すると発表した。SDGs(持続可能な開発目標)の理解を社内で浸透させることを目指した制度で、年2回試験を実施。来年春には合格者を出したい考えで、人事評価制度との連携も視野に入れている。
10月頃に第1回目の試験を実施する。年2回実施する試験両方の合格者を「SDGsマイスター(仮)」として認定する予定だ。試験を通し、SDGsの概念や達成に向けた重要課題、ヤマダが目指すグループ完結の資源循環システムへの理解などを進め、従業員の意識向上を図る狙いがある。
サステナビリティ推進室長の清村浩一執行役員は「家電量販店として省エネ家電を提案するのは当たり前。SDGsの理解を深め、お客さまへの提案にも生かせるようにしたい」と意気込む。
1回目の試験に合格すると「SDGsマスター(仮)」を取得できる。2回目の試験に合格すると「SDGsマイスター(仮)」となり、ヤマダ独自の環境マーク「YAMADA GREEN」をモチーフにした認定バッジがもらえる。バッジは、グループ内のリサイクルシステムを利用し、廃家電からの再生素材で作る予定だ。
早くて来春にマイスター認定者が出てくる計画。その後、1年以内に人事評価制度と連携させることで、社員のモチベ―ションと取得率のアップを目指す。
同社は昨年7月、有志従業員による「SDGsひろめ隊」を発足。チャットを使い、SDGsに関する活発な意見交換を行っている。今回のマイスター制度もこうした意見交換の中で出てきたという。