2022.10.26 20年以内に認知症が発症するリスクを予測 NECグループが事業化
検査日から20年以内に認知症が発症するリスクを予測する―。NECグループでヘルスケア事業を手がけるフォーネスライフ(東京都中央区)は26日、そんな新サービスを投入すると発表した。高齢化の進行を背景に認知症患者数の増加が見込まれる中、介護生活につながる認知症を予防するという社会的な要請に応える。
新サービスは、生体情報を測定するセンシング技術にデジタル技術を組み合わせて各種疾病の発症リスクを予測するサービス「フォーネスビジュアス」に新たな検査項目として追加。同日から、取り扱い医療機関で順次提供を始めた。
フォーネスビジュアスは、少量の血液で約7000種類のたんぱく質を一度に測定する日本初の技術を生かした検査サービスで、2020年に提供を開始。これまでに心筋梗塞や脳卒中、肺がんの将来の発症リスクを可視化し、生活習慣の改善を含めた形で総合的に支援してきた。今後もサービスの拡充に取り組む方針で、29年を目標に国内向け検査事業を、売上高300億円規模に拡大することを目指している。
(31日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)