2023.10.25 米オンセミ、韓国のSiC拠点を拡張 パワーデバイス需要に対応

式典のもよう

 米オンセミは24日(現地時間)、韓国・富川市にある同社で最大規模の最新鋭シリコンカーバイド(SiC)製造施設の拡張が完了したと発表した。フル稼働時には、年間100万枚以上の200ミリメートルSiCウエハーの生産が可能になる。

 生産能力の拡大に対応するため、主に高度技術職を充足することを目的に、今後3年間で最大1000人を雇用する予定。現状(約2300人)より4割以上増えることになる。

 SiCデバイスは、電気自動車(EV)やエネルギーインフラ、高出力EV充電器の電力変換に不可欠なコンポーネント。これらの製品の急激な需要増加で、SiCチップの需要も急増しており、当面の間は需要が供給を上回るという。

 富川工場の拡張は、生産能力の増強という緊急のニーズに対応するもの。同社は「引き続き顧客に供給保証を提供し、インテリジェントなパワーソリューションにおけるリーダーシップを一層強化する」とする。

 (26日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)