2024.01.17 木村屋とNECが蒸しパン開発 AIで恋がしたくなる味を表現
モモの生地にドラゴンフルーツを混ぜ合わせた「結ばれる両想い味」のパン=17日、東京都港区
人工知能(AI)で番組の会話と歌詞を分析し、恋愛感情を味で表現―。老舗パンメーカーの木村屋総本店(東京都江東区)とNECは17日、そんな「恋AI(れんあい)パン」を開発したと発表した。木村屋が2月1日から、関東近郊のスーパーや木村屋オンラインショップなどで順次販売を始める予定。
今回開発したのは、AIを味の表現に生かした蒸しパン。インターネットテレビのABEMAで配信される恋愛番組に出演する参加者の会話と、フルーツやスイーツが登場する約100万曲の歌詞をAIで分析し、恋愛感情と食品をひも付けた。
味は「運命の出会い味」「初めてのデート味」「やきもち味」「涙の失恋味」「結ばれる両想い味」の全5種。希望小売価格は、各200円(税込み)。
運命の出会い味は、わたがし味の生地にリンゴを混ぜ合わせたパンで、食感を楽しむクランチをトッピングした。これから始まる恋を予感させる味を表現したという。
創業155年を迎える木村屋は、百貨店やスーパーなどの販売チャネルで商品を展開してきたが、次世代への継承に向けて若年層の顧客獲得を進める課題に直面していた。そこで、AIを用いた食品開発で実績を持つNECとタッグを組み、若者の恋愛を応援するパンの開発に挑戦することにした。
(後日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)