2024.04.03 サムスン電子がAI搭載スマホ旗艦モデル発表 4機能の通訳、13カ国語に対応

Galaxy S24シリーズ

鈴木プロダクトグループ長(左)とGoogleの菅野マネジングディレクターと発売されるGalaxy S24シリーズ鈴木プロダクトグループ長(左)とGoogleの菅野マネジングディレクターと発売されるGalaxy S24シリーズ

 サムスン電子ジャパンは3日、ハイブリッド型のAI(人工知能)技術を搭載したGalaxy S24シリーズのフラッグシップモデル「Galaxy S24」と「Galaxy S24 Ultra」を発表した。さらに、同シリーズの「SIMフリーモデル」も同時発売する。3日から予約を開始し、11日から販売する。

 同社の鈴木祐介プロダクトグループ長は「個人の能力を拡張させ、生産性の向上、コミュニケーションの壁を打ち破るための個人の基礎的な能力をアシストしてくれる未来のモバイルデバイスだ」とアピール。

 同シリーズは1月31日からグローバルで発売を開始し、韓国では100万台を突破。インドでは予約開始3日で販売記録を達成するなど、大きな話題になっている。

 鈴木プロダクトグループ長はAIを通じて世界中の人とのコミュニケーションがストレスなく円滑に行える機能として、①リアルタイム通訳②テキスト通話③通訳④チャットアシストの4つの機能を挙げた。

 通訳した内容を音声で発するとともに、内容をテキストで画面に表示する。現在、日本語を含む計13カ国語に対応。AIが音声認識エンジンと機械翻訳エンジン、音声合成エンジンを用いて、即時に言語を翻訳、音声変換させる仕組み。同シリーズは心強い専属通訳としての役割を果たしてくれる。

 また、進化したSamsungキーボードにより、LINEやインスタグラムなどのアプリ内で双方のやり取りを即時に翻訳ができる。

 今回、新たなパートナーとしてGoogleと協力し開発した「かこって検索機能」は検索方法の新しい基準を提示する。検索したいところを丸で囲んだり、なぞったり、タップするだけで検索が簡単にできる。

 Googleの菅野圭吾マネジングディレクターは「サムスン電子とのパートナーシップにより、グーグル検索の最新のイノベーションを導入できる機会になった。AIを活用した経験を次なるステップとして進めていきたい」と話した。

 今後、同社は同シリーズのAI体験をより多くのユーザーに提供するため、前世代の端末にもGalaxy AI体験を拡大する予定だ。

(4日の電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)