2025.03.06 Shokz イヤーカフ型イヤホンで「ながら聴き」需要開拓 18日にクラファン開始
同社で初めてのイヤーカフ型「OPENDOTS ONE」
骨伝導技術を利用したイヤホンを手掛けるShokz(ショックス)は、同社で初めて耳に引っ掛けて使うイヤーカフ型の「OPENDOTS ONE」を開発した。鮮明な音を味わえるドルビーオーディオとワイヤレス充電にも対応した新製品で、18日10時から、一般販売に先駆けてクラウドファンディングで発売する。耳を塞がず音楽や音声を「ながら聴き」する消費者に適したアイテムとして、注目を集めそうだ。
新製品は、インターネットを通じて資金を募り販売するクラウドファンディング「グリーンファンディング」を活用。代理店のフォーカルポイント(横浜市中区)が、5月21日までそのプロジェクトを実施予定だ。
新製品は6.5グラムで、自社で最も軽く最小のイヤホンを実現。さらにイコライザーの設定を行えるとともに、音楽の再生や音量調整などの操作法を専用アプリでカスタマイズできるようにした。
スピーカーには、逆音波を使った音漏れ防止技術「Shokz DirectPitch」を採用。耳への音圧を大きくし、外耳道以外の方向への音圧を小さくすることで、音漏れを減らせる。
左右の耳を区別することなく装着できることも売り。イヤホンを二つのデバイスに同時接続し、シームレスに切り替えることも可能だ。
加えて、使い勝手も追求。満充電した充電ケースを使うと、最長で音楽を40時間再生できる。防水性能にもこだわり、スポーツ時の汗や水しぶきに対応できるようにした。
日常使いからビジネスまで、多彩な場面に適した製品を展開するショックス。新製品は、イヤーカフ型ならでは心地よい装着感が味わえ、アクセサリーのように楽しめる。当初は光沢感が際立つデザインだったが、「日本人の(美的)感覚に近づけるためにマットに仕上げた」(Shokz Japan 国際事業部日本マーケティングチームのジョイス・ショウ氏)という。
フォーカルポイントの田中大士マーケティング部長は、ショックスが5100件以上積み上げる特許出願実績に触れ、「技術力を持っている」と評価した。
新製品はブラックとグレーの2色を用意。価格は税込み2万7880円。グリーンファンディングでの販売は数量限定で、20%の割引が受けられるようにもする。