2025.04.22 シヤチハタが創業100周年 デジタル時代も視野に新たなソリューション提供
SDXプラットフォーム
印章関連や文房具を手掛けるシヤチハタ(名古屋市西区)は、企業の後方支援業務「バックオフィス」を後押しするデジタルツールにデータ関連サービスを組み合わせたソリューション「SDXプラットフォーム」を展開すると発表した。第1弾として「帳票管理」を用意し、21日に提供を始めた。
今回のソリューションは、攻めのデジタルトランスフォーメーション(DX)で業務を効率化したいと考える企業のニーズに応えて投入した。バックオフィスのDXツール「Shachihata Cloud」に、データ連携やデータの可視化を実現するサービス「Smartec Vision」を組み合わせる。
帳票管理は、業務プロセスごとのデータをシームレスに一元管理し、用途に応じてデータの可視化や帳票出力を実現できるようにした。業務に合わせてカスタマイズできることも売りで、これまで表計算ソフトで行っていた入力や集計作業から解放される。
請求業務では、請求書の発行から送付データの管理や受け取り側の状況を可視化する工程までを一元化し、一連の煩雑な作業を効率化できる。
請求書の受け取り側の費用負担はゼロ。いつでも何度でもウェブからダウンロードできる。こうした仕組みで浮いた労力を確認作業に充てることで、ミスの低減や防止を図ることができる。
領収書や納品書、明細書といった各帳票の作成でも威力を発揮。テンプレート(ひな型)の作成からデータの一元管理まで一括で対応が可能。システムを導入する際の初期費用は11万円(税込み)から。セミオーダーで業務に適したサービスを提供することも可能だ。
同社は1月に創業100周年の節目を迎えた。創業の原点となるスタンプ台の製造・販売を開始以来、文具・印章を中心に事業を拡大。アナログやデジタルにとらわれず「しるしの価値」を提供する展開に注力し、デジタル事業は30周年を迎えた。新たな100年も見据え、「世の中に求められるDXのサービス」を追求したい考えだ。