欧州の2025年第1四半期の乗用車新車登録台数は、前年同期比0.4％減の微減だったが純電池駆動車（BEV）は57万3500台で28％増と好調だった。しかし欧州の自動車業界は、消費者向けに需要喚起策を促し、二酸化炭素（CO₂）排出基準に関する規則の見直しをEC（欧州委員会）に求めるなど、落ち込む需要への対策に懸命だ。

　欧州自動車工業会（ACEA）が4月24日発表した25年1～3月期の欧州（EU、EFTA、英国合計）乗用車新車登録台数は全燃料タイプ合わせ338万2057台、前年同期より0.4％の微減。

　しかしBEVは四半期ベースで初めて50万台に乗り、全登録台数に占めるBEVの比率は15.2％。それでも当初予測よりはるかに少ないとACEA幹部。米中の貿易戦争やロシアのウクライナ侵攻に代表される地政学的問題が自動車業界に予測できない事態をもた...　　(つづく)