2026.01.07 日立、CESで社会インフラを革新する姿勢を発信 AIソリューションの展開加速 

展開先が広がる日立のソリューション群「HMAX」

「CES 2026」に出展した日立製作所のブース。「CES 2026」に出展した日立製作所のブース。

日立製作所はブースで、AIで社会インフラを革新するソリューション群「HMAX」を紹介した日立製作所はブースで、AIで社会インフラを革新するソリューション群「HMAX」を紹介した

 日立製作所は、米ラスベガスで6日(日本時間7日)に開幕した世界最大級のテクノロジー見本市「CES」で、AI(人工知能)を活用し社会インフラの革新を支援するソリューション群「HMAX(エイチマックス)」を発表した。エネルギーやモビリティー、デジタル、産業オートメーションといった分野の課題解決につながるHMAXの取り組みを紹介。社会イノベーションを促す姿勢を示す。

 HMAXは、フィジカル(物理的な)とデジタルの両方のアセット(資産)から得られる膨大なデータに先進的なAIを組み合わせたソリューション群で、日立が長年にわたりインフラの運用・保守システムの展開を通じて培ってきた「ドメインナレッジ(専門的な知見)」が生かされている。CESでは、こうしたソリューションで世界中に新たな価値をもたらす姿勢を打ち出した。

 既にHMAXは、鉄道の安全運行と省エネルギーに貢献している。日立の鉄道システム事業を担う日立レールの支援で2000両以上の列車に導入され、保守コストやエネルギー消費をそれぞれ約15%削減する効果を上げている。具体的には、列車や信号設備、沿線インフラなどから集まる大量のデータを一つのシステムにまとめて分析。AIを活用することで、設備の異常や劣化の兆候を早期に見つけ出し、点検や修理に最適な時期を予測できる。

 HMAXの展開先は、ビルや工場などにも広がっている。ビル向けの「HMAX for Buildings」では、エネルギー使用量の最適化や運用・保守の効率化を実現。2025年からは、入退室管理や空調制御などをサービスとして提供し、安全で快適なビル環境づくりと建物の価値向上を支援している。同年4月にはダイキン工業と連携し、業務用空調機器を生産する工場で設備故障診断を支援するAIエージェントの実用化に向けた試験運用を開始。同年12月には三菱ケミカルの化学プラントで、設備故障診断エージェントを用いた「トラブルシューティングアシスト」の共同検証を進めている。