2026.03.11 浴槽省いた小型シャワールーム、高齢者施設向けユニットバス発売 パナソニック

アクアハートF-eX W 2020サイズ浴槽設置イメージ(いうらの業界最小寝台浴装置とのセット)

F-eX W 1216サイズTHEシャワープランイメージF-eX W 1216サイズTHEシャワープランイメージ

 パナソニック ハウジングソリューションズは、高齢者施設向けユニットバス「アクアハートF-eX(エフエックス) W」を4月1日から受注開始する。

 高齢化の進展に伴い、介護サービスの受給者数が今後さらに増加するとともに、重度の要介護者も増えていく。

 一方で、介護を支える介助者については、経済産業省の試算によると2030年には約79万人が不足するという。

 需要と供給のギャップが大きな社会課題となるなかで、介護事業者や運営会社には、介助者の負担軽減や、現場における時間的・精神的ゆとりの創出、重労働とされる入浴介助における環境整備が求められる。

 また、昨今の資材価格の高騰などにより、介護施設などの床面積も縮小傾向にあり、限られたスペースで異なる入浴介助の必要度合いを想定した浴室の設置が必要となる。 アクアハートF-eX Wは、こうした課題に応えて、介護度に応じた入浴介助に柔軟に対応でき、浴室スペースを有効活用できる高齢者施設向け浴室ユニットバスとして開発した。利用者・職員・事業者(施主)いずれにもメリットがある「三方良し」のシステムとして提案を強化する。

 新製品は、浴槽を省いたシンプルでコンパクトなシャワールームで、2020サイズと1216サイズの2サイズから選択できる。

 アクアハートシリーズの特長である入り口は「ほぼフラット」の安心設計で、スペースに限りがある介護施設や高齢者向け住宅の個室に提案する。

 2020サイズでは、限られたスペースでも11種類の介護浴槽から選定でき、仰臥位機械浴が可能になる。

 浴槽を設置した際の排水については、ユニット中央部にあるグレーチングによりスムーズに排水できる。

 1216サイズは、個室のシャワールームとして時間を気にせず入浴することができ、洗面器やトイレなどと組み合わせてカーテンで仕切って使用することができる。

 広範囲に身体を包み込むシャワー水流により、浴びるだけで温かさを感じやすい「THEシャワー」を取り付けるプランも提案できる。

 豊富なカラーバリエーションをそろえており、浴室の印象を大きく変える壁柄は、大理石や木目などをモチーフにした、居室のような落ち着きのある8柄から選択できる。

 天井色はホワイトのほか、檜の木肌を表現した落ち着きのある「ヒノキ柄」をオプションとして設定。壁の「ヒノキ柄」と組み合わせることで、統一感のある空間を演出できる。

 同社水廻りシステム事業部国内マーケティング統括部マーケティング企画部特建開発課の谷貝博幸課長は「(F-eX Wは)特養施設や有料老人ホームといった介護施設のほか、病院やスポーツ施設での新設・リニューアルへと提案の幅を広げていきたい」と話す。 

業界最小寝台浴装置とのセット提案も強化

 F-eX W 2020サイズの場合、介護・福祉機器メーカー・いうら(愛媛県東温市)が開発した2m角の省スペース浴室にも設置できる、業界最小寝台浴装置(コンパクト介護浴槽)である入浴用電動ストレッチャー「HN-720」と専用バスタブ「HB-300」とのセット提案にも力を入れる。

 入浴用電動ストレッチャーは、従来いうらの業界最小サイズだったスタンダードタイプ(2.2×3m)よりさらに小型化。業界平均(3×3m)より大幅にコンパクトなサイズを実現している。

 またシートの角度調整もスムーズで、背上げ・脚下げ機能により、移動時には座位に近い姿勢で、入浴時にはゆったり仰臥位など状態に合わせた姿勢が選べる。

 背上げする時は、連動してひざが持ち上がり前滑りも防止する(背・腰連動機能)。

 浴室の狭小化に加え、利用者の重度化に対応するとともに、省人化、介助入浴負担軽減につなげられる。