2026.03.31 韓国LGイノテック 米自動運転ソフト企業と提携 フィジカルAIの普及へ
提携合意で握手するLGイノテックの文赫守社長(左)とアプライド・インテューションのカサール・ユーニスCEO
韓国電子部品メーカーのLGイノテックは30日、自動運転ソフトウエア開発の米Applied Intuition(アプライド・インテューション)と戦略的提携を結んだと発表した。LGイノテックは、アプライドの自動運転ソフトとテスト車両を活用し、自動運転センシングモジュールの完成度を一段と高める。アプライドもLGイノテックのセンシングモジュールをテスト車両やシミュレーションツールに応用し、自動運転車開発向けソリューションを高度化していく。
今回の提携により、LGイノテックはアプライドのテスト車両に自社開発のセンシングモジュールを搭載する。この車両は、米国や欧州、日本などで運行される予定。同時に、LGイノテックは地域別の道路インフラや交通の流れ、気候条件に基づく膨大な量の実測自動運転データを確保できる。
さらにLGイノテックは、実際のセンサー特性を仮想空間で再現する「バーチャルセンサー」技術を、アプライドのシミュレーション環境に統合する。バーチャルセンサーは、デジタルツイン技術を活用して実際のセンサー特性を仮想空間にそのまま再現する技術だ。
完成車メーカーは、実際の走行に近い条件での検証が可能となり、自動運転システムの開発期間短縮や開発コスト削減が期待される。
世界の自動車業界では、電動化に続く次の競争軸として、自動運転とAI(人工知能)を重視している。提携では、LGイノテックが部品供給にとどまらず、事業分野の拡大を通じて、ソフトウエアを含む統合ソリューション企業への転換を図ることになりそうだ。
LGイノテックの文赫守(ムン・ヒョクス)社長は「世界最高水準の自動運転ソフトウエア企業との連携を通じ、センサーとソフトを融合した新たな基準の技術を提供したい」とコメントした。アプライドのカサール・ユーニスCEOも「ハードとソフトが一体となって進化することが、自動運転とフィジカルAIの普及に不可欠だ」と、提携の意義を強調している。











