2026.03.31 作物の生育改善BS剤「ノビテク」実用化 パナソニック環境エンジ

新規バイオスティミュラント剤「ノビテク」

 パナソニック 空質空調社傘下のパナソニック環境エンジニアリングは、パナソニック ホールディングス(HD)と住友化学との3社共創で開発したシアノバクテリア由来のバイオスティミュラント剤(BS剤)の新製品「ノビテク(Novitek)」を、4月1日から実用化する。住友化学が販売する。

 バイオスティミュラントは、作物や土壌が本来持つ力を引き出す効果を有する資材。

 ノビテクは、光合成微生物であるシアノバクテリアが産生する成分を活用した天然物由来の資材で、植物の成長を穏やかに刺激する。この成分により、高温や低日照などの過酷な環境ストレス下でも、作物の生育と収量を改善する。

 ノビテクの主な特長は①耐暑性の増強②光合成促進③作物の増収――の三つ。作物の細胞内代謝など複数のメカニズムに働きかけることで、高温ストレスに対抗するほか、光合成の量子収率の改善により、作物が光エネルギーを効率よく利用できる。またこれら二つの効能を通し、作物の生育と収量を高める。

 ノビテクは、2019年にパナソニックHDが発明し、22年から住友化学とパナソニック環境エンジとの共創により実用化を進めてきた。

 パナソニックHDが基礎技術の確立と量産技術の開発を担い、パナソニック環境エンジが安定供給の実現を担当。住友化学が農産物生産現場での使用を見据えた製品要件の検討と詳細な効果評価を担った。

 新製品は、農産物生産現場における現地評価を通じ、実用的な効果が検証されており、トマト、こまつな、ねぎ、ばれいしょなど多様な作物で収穫量の増加が確認されている。

 これらの成果を踏まえ、今回販売を開始する運びとなった。新たな作用性と環境にやさしい製造方法を通じ、社会に対して新しい価値提供を図る。