2026.04.02 パナソニックHD、「トイレ入退室検知」をVieurekaと開発 4月から提供
トイレ入退室をリアルタイムで可視化できる
パナソニックホールディングス(HD)とIoT関連事業を手がけるVieurekaは、介護施設向け介護業務支援サービス「ライフレンズ」の新機能として、居室内のトイレ入退室状況をリアルタイムに可視化する「トイレ入退室検知」を開発し、4月に提供を開始した。
新機能は、ライフレンズの基本システムとして採用するVieureka製のAI(人工知能)センシングカメラに「トイレ入退室検知アプリ(AI行動解析アプリ)」を追加することで利用できる。
HITOWAでの実証・先行運用を通じて、トイレ入退室の検知率は90%以上を達成している。同機能の活用で、夜間巡視の効率化や質の高いケアの提供につながる。
パナソニックHDが提供するライフレンズは、パナソニックグループが保有するセンシング技術を生かし、高齢者施設の居室内での入所者の状態把握や生活リズムの可視化をリアルタイムで実現するデータ統合プラットフォーム。他社製品を含む多様な機器との連携が簡単に行え、特に夜間巡視の負担軽減など、介護現場の業務効率化に活用されてきた。
新開発のトイレ入退室検知により、トイレを含む居室内の見守りを一つの画面で実現できるようになる。
AIセンシングカメラがトイレの出入りを判別し、スタッフルームの閲覧画面上に専用アイコンとして表示する。スタッフは訪室前に状況を把握でき、必要なタイミングのみ訪室できるようになる。介助の最適なタイミングについて判断できるほか、不要な訪室の抑制をよりシンプルに実現できる。
AI(人工知能)処理をオンデバイス(AIセンシングカメラ内)で完結させるため、映像などのプライバシー性の高いデータをクラウドに送信しないで運用できる。スタッフには必要な情報のみをアイコンで提示できるため、入居者のプライバシーを守れる。プライバシー性の高いトイレ空間にセンサーを置きたくない施設にも適している。
一般的に用いられている人感センサー方式とは異なり、同機能はカメラ映像からトイレ入退室のタイミングを直接判別する。このため誤検知が起きにくく、判別にかかる時間が最大30秒と早い。
また、着座などの静止状態を誤って「不在」と判定しにくく、現場運用時の不要な確認作業も削減できる。
既にライフレンズとAIセンシングカメラを導入済みの施設では、新たに機器を設置することなくアプリの追加のみで機能を拡張でき、居室からトイレに至る居室内での様子を把握できる。
パナソニックHDとVieurekaは今後、両社の技術とサービスを組み合わせ、人が担う巡視・確認業務を技術で補完・代替する。これにより、介護スタッフが本来注力すべきケアに集中できる環境づくりを目指す。













