2026.04.07 NECネクサソリューションズ、化学物質管理SaaS導入 オーム電機の調査対応効率化を支援

 NECネクサソリューションズは6日、オーム電機に含有化学物質管理機能を備えたクラウド型PLM(製品ライフサイクル管理)サービス「Obbligato for SaaS」を導入したと発表した。顧客からの含有化学物質調査依頼が増加する中、迅速で的確な対応体制の構築を支援していく。

 環境規制の強化や顧客要求の高度化を背景に、製造業では含有化学物質管理の負担が拡大している。一方で、中堅・中小製造業では人材やIT(情報技術)運用リソースが限られ、従来型システムの運用が課題となっている。

 オーム電機は、配線パーツや熱対策機器などの環境配慮型製品を展開している。含有化学物質に関する調査依頼が直近十数年で年間約170件から約1200件へと増加した。こうした状況を踏まえ、実務に即した機能とクラウドの柔軟性を評価し、同サービスの導入を決めた。

 導入により、製品や部品ごとの含有化学物質情報の履歴を一元管理でき、過去製品に関する問い合わせにも迅速に対応可能となった。トレーサビリティー(追跡可能性)の向上と顧客対応の迅速化を実現した。

 また、規制適合状況や化学物質名による検索機能を強化し、構成情報まで遡る横断検索が可能となった。規制改定時に影響を受ける部品や製品の特定を迅速に行えるようになり、調査業務の効率が向上した。

 作業面でも効果が出ている。環境BOM(部品表)の整備により、同一材料を用いた部品登録は半日から約10分に短縮。調査回答の作成やアップロードにかかる時間も約30分から約5分に削減した。システムによる自動判定により、ヒューマンエラーの低減にもつながった。

 ノンプログラミングで管理項目を変更できるため、現場部門でも柔軟にシステムを運用できる。クラウドの採用によりサーバ構築や運用の負担も軽減し、将来の規制強化や顧客要求の変化にも迅速に対応できる体制を整えた。