2026.04.08 三菱電機、女子中高生向けオフィスツアーを開催 理系の仕事を身近に

オフィスツアーの会場で記念撮影に応じる女子中高生ら

「Serendie Street Osaka」での説明に熱心に耳を傾ける参加者たち「Serendie Street Osaka」での説明に熱心に耳を傾ける参加者たち

女性技術者との座談会も行われた女性技術者との座談会も行われた

 三菱電機は、関西支社(大阪市北区)で女子中高生向けのオフィスツアーを開催した。2025年11月に開設した共創空間「Serendie Street Osaka」の見学や同社の女性技術者との座談会を実施。小学校6年生から高校3年生までの児童・生徒18人とその保護者7人が参加し、理系分野の仕事について理解を深めた。

 同社は、24年から山田進太郎D&I財団が主催する「Girls Meet STEM」に参画している。同財団は、35年度までに大学入学者のSTEM(理系)分野での女性比率を28%に引き上げることを目標に活動している。今回のツアーは、財団と参画企業や大学が連携し、女子中高生がSTEM分野の学びや職業体験できる機会を提供する「Girls Meet STEM Career」の一環として開催した。

 これまで同社は、東京の本社ビルや先端技術総合研究所(兵庫県尼崎市)などでオフィスツアーを実施している。

 4回目となる今回は、約4割の事業所が関西にあるという強みを生かし、関西近郊の女子中高生に、同社の技術・製品や女性技術者と触れ合う機会を提供することを目的に開催。25年8月にSerendie Street Yokohama(横浜市西区)で行ったツアーと同様に、中高生にとっても身近なAI(人工知能)をテーマに据えた。

 前半は、Serendie Street Osakaの紹介と、AIエージェントに関する説明を実演も交えながら行った。

 後半は、女性技術者との座談会を実施。女子中高生が四つのグループに分かれ、理系を選んだ理由や、仕事内容について質問した。技術者が各グループを回る形で、1回15分の座談会を4回行った。過去のツアーで、「さまざまな理系の職種を知りたい」という要望があったことから、品質保証や研究開発、新規事業創出、工学部出身で現在は人事系職種に携わっているなど、多様なバックグラウンドを持つ社員を集めた。

 ロボットが人に対してどのように振る舞うと信頼度が上がるのかを研究している先端技術総合研究所ロボティクス技術部信頼ロボティクスグループの奥田珠貴さんは「理系か文系かの2択でものを見がちだが、文理だけでは分けられない職種もあることを知ってもらえたら」と話した。

 信号機の代わりに無線機器で列車を制御するシステムを開発した伊丹製作所の交通情報システム部品質管理課保安制御システム検証係の竹田彩夏さんは「理系職種で女性が働いている姿を見せることができた。今回のイベントがメーカーに就職するきっかけになり、女性が増えると、働く環境も変わると思うのでありがたい」と語った。

 参加者の松本皐さんは「今は、どのような職業があるか探している段階。理系の中にもさまざまな道があることが分かった」と感想を述べた。