2026.05.07 アルバック、レアアース磁石向け真空溶解炉を国内生産へ 日中二極体制を構築

レアアース磁石向け「連続式真空溶解炉」

 真空装置大手のアルバックは、レアアース磁石向け「連続式真空溶解炉」の日本国内の生産体制を新たに構築すると発表した。9月に立ち上がる予定で、年間最大12台の生産を見込む。

 同社は、これまで中国拠点で同装置を生産してきたが、日本拠点を加えることで日中二極の供給体制を確立し、顧客に多様な調達の選択肢を提供する。同装置の受注は、欧米の磁石メーカーを中心に従来比約3倍に拡大する見通しだ。

 レアアース磁石は、電気自動車や風力発電、空調機器、データセンター、宇宙産業など、幅広い産業の先端機器に不可欠な基幹部材。脱炭素化やAI(人工知能)普及の進展に伴い、世界需要は今後も拡大が見込まれている。

 一方で、中国への高いサプライチェーン(供給網)の依存度を背景に、欧米を中心に生産の地域分散が進んでいる。同社は、こうしたグローバルな需要拡大を踏まえて安定的に装置を供給するため、国内生産体制の構築を決めた。