2020.11.18 【Inter BEE特集】池上通信機映像制作の現場向けソリューションを展示

4K/HDマルチフォーマットシステムカメラ「UHK-X700」

 池上通信機は、様々な映像制作の現場に向けた最先端ソリューションを展示する。

 4Kシステムカメラ「UNICAM XE」シリーズの新たなラインアップとして、グローバルシャッタ機能を有し、HFR機能を備えた新開発の2/3型3板式CMOSセンサーを搭載した4K/HDマルチフォーマットシステムカメラ「UHK-X700」を初披露する。

 同社が永年培ってきた放送用映像処理技術を凝縮したデジタルプロセスLSI(ASIC)を搭載。4K HDR/HD SDRサイマル出力にも対応し、様々なシーンで最適な画作りが可能だ。

 将来の放送の姿を見据えて、IPとロボティクスを融合させた新たなシステムソリューションも紹介する。

 同社独自の直感的な制御技術に多軸ロボットアームを組み合わせ、従来の物理的な制約を乗り越えて正確な高速移動や画角変化を実現するソリューション「R2システム(リアルリモートシステム)」を開発。映像制作におけるカメラワーク、ワークスタイル、ワークフローに新しい手法を提供する。

 カメラ・ロボットの高度な再現性とプリセット機能によるシンプルな操作で、それまでの作業負担を大幅に軽減した。6月にはテレビ東京、7月には映像企画・制作を行う4thFILMなどで既に使用された。放送局スタジオに限らない幅広いアプリケーションに対応可能だ。

 また、ニュージーランドSHOTOOVER社の正規代理店として、4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-F4000」を内蔵するヘリ用カメラ防振装置「M1」を出品。鮮明化機能、鮮鋭化機能を搭載しており、夜間撮影など屋外での撮影に適している。

 さらに、大型に加えて中型規模のスイッチャ「MuPS-5000」や、「OnePackⅡシリーズ」などの周辺機器、4K/HDデジタルFPU装置「PF-900」、ファイルベースシステムなどを動画を交えてアピールする。

 そのほか、Inter BEEと同時期に実施される、IIJ(インターネットイニシアティブジャパン)主催のVideo over IP技術の導入促進を目的に創設されたイベント「VidMeet Online」(https://vidmeet.tv/)に参加する(12月11日まで開催)。R2システムを使用し、VPNネットワークによる回線インフラ、データセンターへの映像・音声信号の伝送、遠隔制御の実演を行う。