2019.12.13 富士フイルム AIが画像から類似画像を自動検索

「類似画像検索機能」を利用したイメージ図

 富士フイルムイメージングシステムズは、クラウド型ファイル管理・共有サービス「IMAGE WORKS」に、文字情報を使わずにAIが画像から類似画像を自動検索できる「類似画像検索機能」を新たに搭載する。同機能により、「IMAGE WORKS」に保管した画像の検索性が大幅に向上し、ビジネスにおける画像コンテンツの活用シーンが大幅に広がる。

 「IMAGE WORKS」は、メタ情報や商品情報などをタグ情報としてデータベース化して画像に紐(ひも)づけて管理できるため、通常のオンラインストレージサービスや、ファイルサーバーでは探し出せなかった画像も、タグ情報を使って必要な画像が見つけやすく、検索性に優れたサービスとして好評を得ている。

 しかし、画像コンテンツをビジネスシーンで利用する頻度は大幅に増加、さらに過去の写真プリントや、紙の販促物などを電子化して保存しておきたいというニーズも高く、ユーザーが管理する画像の量は飛躍的に増えている。そのため、個々の画像にタグ情報を付与する作業に膨大な時間がかかり、画像データの多くは何が写っているか整理されないまま、保管されるだけにとどまるケースも多く、もっと画像を簡単に検索・活用したいと考えるユーザーが増えている。

 今回新たに搭載した「類似画像検索機能」は、手元にある画像や「IMAGE WORKS」に登録された画像を使って「IMAGE WORKS」内に保管されている類似した別の画像をAIで自動的に分析し・抽出することを可能にする。この機能では、AIが自動で画像に写っているシーンや人物などを認識し、文字情報ではなく画像情報に基づいて類似画像を抽出するため、これまで手作業で実施していた画像の整理やタグ付けを行わなくても、類似画像の検索が可能となる。

 膨大な画像の中から人物が写っている画像だけを探したいときや、同じ製品の別カットや色違いの画像をみつけたいとき、重複する画像を整理したいときなど、様々なシーンで活用できる。

 「類似画像検索機能」と合わせて、ユーザーが個別にタグ情報などの検索条件を追加することで、よりイメージに近いものを絞り込むこともできる。さらに、各ユーザーの管理・検索ニーズに応じて「類似画像検索機能」をカスタマイズし、各ユーザーが求める画像検索の精度をさらに向上させることもできる。