2022.05.26 「アイガモロボ」で秋田・にかほ市と連携ゆかりのTDKや協業先ベンチャー

水面を移動するロボ(提供=有機米デザイン)

 秋田県にかほ市は、「環境保全型スマート農業」に向け、民間企業4社と連携協定を結んだ。開発が進む「アイガモロボット」を活用。除草作業の負担を軽減し、新たな農業モデルを探る。

 協定に参加したのは、地元・秋田にもゆかりがあり、拠点も構えるTDKや、その協業先のベンチャー・有機米デザイン、地元に400年続くコメ農家が法人化した権右衛門、井関農機の4社。

 アイガモのように水面を泳ぐロボットで、水中をかき混ぜて雑草の光合成を抑える。

 TDKの石黒成直会長は「当地出身の創業者・齋藤憲三が掲げた『農工一体』を具現化する」と意欲を見せている。

 有機米デザインは、元日産の技術者らがロボット開発に取り組み、ロボティクスを活用して、有機農業といった付加価値の高い農業生産の後押しをめざしている。TDKが出資し、技術面でも支援している。

(27日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)