2022.06.10 【オーディオ総合特集】「OTOTEN2022」あす開幕3年ぶりにリアル開催、70社以上が出展しセミナーも

リアル開催だった19年のOTOTENでは多くの来場者が試聴に訪れた

前回のOTOTENでは音響専門学校の学生によるコンシェルジュを配置前回のOTOTENでは音響専門学校の学生によるコンシェルジュを配置

 国内最大級のオーディオとホームシアターの展示会「OTOTEN2022」(主催:日本オーディオ協会)が、あす11日から東京国際フォーラム(東京・有楽町)で開幕する。リアル会場での開催は3年ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大により、会場での開催が2020年以降実現できなかった。今回は国内外から70社/団体以上が出展し、最新のオーディオ機器を展示するとともに試聴もできる。著名なオーディオ評論家らによるセミナーなども多数用意されている。12日まで開催する。

 今回のOTOTENは、主要オーディオメーカーらが集結し、最新のHi-Fiオーディオシステムによる実演やホームシアターシステムの実演などを行う。

 20年以降はコロナ禍の外出自粛により自宅でテレビや映画、音楽を視聴する人が増えたが、音も映像も実際に目で見て耳で聴いてみなければ、良しあしを感じることはできない。OTOTENは実際に良い音を体感する場として、これまで展示と実演をしてきた。今回もリアル開催の良さを最大限に生かせるよう実機に触れ試聴できる環境を多く用意している。

 出展各社は、新製品や主力製品を持ち込み、さまざまな角度から音の楽しみ方を提案する。CDやSACD(スーパーオーディオCD)、ブルーレイオーディオといった記録メディアのオーディオから、CDよりも高音質なハイレゾリューション(ハイレゾ)音源までデジタル音源を高音質で楽しむための実演のほか、アナログレコードを最大限楽しめるアンプやスピーカーを組み合わせた提案も見ものだ。

 イベントセミナーも豊富に用意している。協会セミナーは学生向けなどもあり、さまざまなテーマがある。

 11日にはオーディオ協会主催のキーノートスピーチ「OTOTEN2022で体験できる3Dオーディオの魅力」(麻倉怜士氏=オーディオビジュアル評論家)があるほか、学生向けでは日本音楽スタジオ協会が主催し、アナログディスク・サウンドへの挑戦をテーマにした講演やクラシック録音の取り組みといった講演も用意。音楽業界を目指す人に向けた講演も予定されている。

 出展各社もイベントセミナーを多数用意している。オーディオ評論家による解説や試聴イベントのほか、メーカー技術者による製品への開発の思いや音作りについての解説などもある。セミナースケジュールを確認しながら、効率よく回れるようにしたい。

 展示会の開催時間は、11日(土)が午前10時~午後7時、12日(日)が午前10時~午後5時。入場は無料だが完全事前登録制となる。恒例の協会主催のセミナーはハイレゾでライブ配信もする。