2022.07.21 【LED照明総合特集】三菱電機照明無線人感センサーユニット

高天井用LED照明に取り付け省エネを強化

 三菱電機照明は、高天井用LED照明「GTシリーズ」に取り付ける無線人感センサーユニットを開発し、人感センサー機能を生かした照明の連動制御による省エネ提案を強化している。無線照明制御システム「MILCO.S」も展開しており、用途やニーズに応じた提案を推進している。

 GTシリーズ向けの無線人感センサーユニットは、無線通信機能が付いているため、通信線がなくても人感センサーのグループ連動制御を可能にしているのが特徴だ。無線調光ユニット付き器具とグループ設定することで連動もでき、人感センサーを最適配置することでコスト抑制を実現する。

 人感センサーの検知範囲は、器具を設置する高さによっても変わるが、12メートルの高さに設置した場合で直径12メートルの範囲を検知できる性能。夏場などで床と人の温度差が少ない場合、人感センサーは検知しにくくなるが、広範囲・高密度の検出ゾーンを実現する人感センサーユニットだ。

 調光率の設定や器具1台ごとの調光は、ワイヤレスリモコンで簡単に設定できる。施設のレイアウト変更時にも柔軟に対応可能だ。

 無線人感センサーユニットは同一グループに最大5台、無線調光ユニットは制限なしで設置できる。例えば、GTシリーズで30台のリニューアルを検討した場合、従来は器具台数分の人感センサーユニットを設置する必要があった。しかし、今回の無線人感センサーユニットを最適配置すれば5台で済む。

 加えて、無線調光ユニットを組み合わせれば、ワイヤレスリモコン1台で調光設定まで可能になる。従来のGTシリーズ人感センサータイプを30台導入した場合に比べると、83万円近いイニシャルコストの削減になるという。

 よりきめ細かな照明制御を実現したい場合には、MILCO.Sが有効だ。無線タイプであるため、調光信号線の配線工事が不要で、高天井でも導入しやすく、省エネ・節電につながる照明制御を実現できる。

 高天井用照明の制御には、天井埋込形コントローラーを製品化している。この無線コントローラーを天井に設置することで、高天井用照明を制御する仕組みだ。専用リモコンからは、無線調光ユニット付き照明器具や無線コントローラーを操作できる。

 制御グループの変更や好みの調光などを施工後でもリモコンから遠隔で設定・操作できる。倉庫や工場、体育館など用途やイベントに合わせて、エリアを分けた調光制御をはじめ、スケジュールやシーン調光などを実現する。壁付コントローラーと組み合わせれば、複数のシーンを記憶し、簡単に再現することもできる。