2022.09.06 ラックスマンが新開発のトーンアーム搭載アナログプレーヤー発売
ベルトドライブ式アナログプレーヤーの最新モデル「PD-191A」
ラックスマンは、ベルトドライブ式アナログプレーヤーの最新モデル「PD-191A」を発表した。アナログプレーヤーというコンポーネントを一から再設計。完全新規設計オリジナルのトーンアームを搭載し、性能はもとより優美な外観など、ラックスマンが考える一体型アナログプレーヤーの集大成モデルと訴求している。
昨今の本格的なアナログレコードブームに先鞭(せんべん)をつけたと定評あるPD-171発売から11年。その間に得られた最新技術を盛り込んだ。
高精度のPID制御(フィードバック制御の一種)によるスムーズな回転を実現するDCブラシレスモーターがエンジン。高慣性を生む重量級プラッターを、経年変化に強いEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)製ベルトを介して駆動する、ベルトドライブ式のシステムがベース。さらに、日本が誇るアナログオーディオブランドSAECと共同開発した完全新規設計のトーンアームLTA-710を搭載した。
レコードの微細なグルーブを確実にピックアップするため、軸受部には初動感度に優れるナイフエッジを採用。アームの実効長は10インチを選ぶことで、トラッキングエラーを抑え、面振れに対する制動性を高めた。
アームベースは付け替え可能な交換式を採用。発売済みの豊富なオプションにより、SME3009をはじめ、ORTOFONやSAEC、FRなど往年のトーンアームの数々を装着できる。
さらに、左後部にロングアームを装着するための外付けアームベースも取り付け可能。第1弾としてラックスマンからSME3012用を用意するとともに、各ブランドから今後、対応アームベースが発売される予定。
15ミリメートル厚のトップパネル同一面上には主要パーツであるスピンドル+プラッター、トーンアームをマウントし、制振インシュレーターレッグ経由で接地するアンダースラング構造。
ドライブモーターと電源トランスは、新たなシャシーとして設けられた3.2ミリメートル厚のボトムパネルに制振ゴムを介し、フローティング・マウントすることで、デリケートな信号のピックアップを振動源から切り離し、機械的なSN比(ランブル)やハウリング性能を大幅改善した。
「アナログプレーヤーの理想を追求し、高精度のメカニカルパーツを丁寧に組み上げ、トップパフォーマンスを発揮する」と同社。アナログ再生を愛する全てのファンへと訴求している。
希望小売価格は99万円(税込み)。