2023.01.01 【AV総合特集】各社の23年事業戦略 DXアンテナ 長代輝彦社長

長代 社長

「レベルチェッカー」新発売
UHFアンテナなど製品拡充

 2022年は新型コロナウイルス感染症の影響が続き、原材料の高騰、ウクライナ情勢、円安と大きく四つの課題に対し、製品の安定供給を第一に考えて取り組んできた。また、時代の変化に対応し、お客さまのニーズに合った製品開発に取り組んだ。

 その中でも、セキュリティーカメラは、ネットワーク・同軸・ワイヤレスと全製品ラインアップをそろえたことで、提案から保守まで一括提案でき、お客さまのニーズに合った製品の提案を行えるようになり、本格的に営業活動をスタートさせた。

 また、リアル展示会が再開したことで「マルチレベルチェッカー」や「耐風速シリーズBS・110度CSアンテナ」など、展示会で製品を手に取っていただくことで製品の利便性を伝えられ、大変好評をいただけた。

 23年では引き続き、多様な時代に対応すべく、「放送・通信・セキュリティー」分野で、提案からサポートまで幅広いソリューション提案をワンストップで進めていく。

 放送受信関連では、市場・環境へ合わせ付加価値を付けた製品を提供すべく、23年1月には新たにコンパクトかつ高機能なハンディー形の「レベルチェッカー」を発売する予定。新製品は、大画面から一目で受信レベルと信号品質の測定画面が確認でき、タッチパネルで操作できることから作業性にも優れている。そのほか、デザイン性を重視した風・雪・さびにも強いUHFアンテナなど製品拡充を進めていく。

 通信関連では、エレコムグループの豊富なアイテム数により、用途へ合わせ最適な製品を提案していくとともに、高速同軸線モデムを新たにリニューアルする予定だ。

 セキュリティー関連では、高まる防犯意識に対し、23年春にはネットワークカメラで「クラウド録画サービス」を開始する。録画したデータをクラウド上に保管・管理・視聴できるため、今までレコーダーの置き場所がない、また盗難による持ち出しや破損によって現場の記録が取れていなかったなどの心配もなくなり、手軽にネットワークカメラの導入が実現できる。「クラウド録画サービス」と合わせ、製品ラインアップの拡充を引き続き行っていく。

 そのほか、セキュリティー対策にも活用できるカメラ付きのインターホンや住宅設備には欠かせないLEDセンサーライト、工事現場などの遠隔監視・作業支援に最適なウエアラブルカメラやLTEカメラなど23年発売に向け、開発を進めていく。

 また、地域貢献に向けた防災ソリューションや今後普及が期待される5Gに向けた製品開発など新しい事業への挑戦、エレコムグループの一員としてCSR調達や地球環境に配慮した製品作りを進めていく。

 さらにWeb上で簡単に製品の在庫検索や見積もり作成・依頼から発注までできる、法人企業会員さま限定サービス「DXアンテナなび」を1月より新たに開始する予定だ。お客さまへより良い製品・サービスを提供すべく、製品の継続的な安定供給を進めながら付加価値の高い製品開発を社員一同が一丸で行っていく。