2023.01.25 デノンが9.4ch AVサラウンドレシーバー「AVR-X4800H」投入

9.4ch AVサラウンドレシーバー「AVR-X4800H」

 デノンは、9.4ch AVサラウンドレシーバー「AVR-X4800H」を2023年2月上旬に発売する。カラーはブラック、希望小売価格は31万3500円(税込み)。
 AVR-X4800Hは7入力/3出力の内6入力/2出力が、最大40Gbpsの8K/60ヘルツ、4K/120ヘルツ映像信号のパススルーに対応しているため、新4K8K衛星放送や動画配信サービス、最新ゲーム機の超高精細かつ滑らかな映像美をハイクオリティーなサウンドとともに存分に楽しむことができる。
 もちろん、ただ単に8Kに対応しただけではなく、明るさと色の表現力を高め、映像のリアリティーを向上させるHDR(ハイダイナミックレンジ)については、HDR10、Dolby Vision、HLGに加え、HDR10+やDynamic HDRにも対応。TVからのマルチチャンネルリニアPCM信号やDolby Atmos、DTS:Xなどのイマーシブオーディオ信号の入力を可能にするeARC、ゲーミング&VR体験を革新するALLM、VRR、QFTなどの最新機能もサポートし、ホームシアターにおける体験の質をかつてない高みへと引き上げる。
 サウンドクオリティーについては、ロスレスオーディオや、イマーシブオーディオの真価を引き出し、ダビングステージに迫るサウンドをホームシアターで再現すること。このデノンのAVアンプが目指す理想を具現化するために、上級機にのみ搭載される、「D.D.S.C.-HD32」、「AL32 Processing Multi Channel」、そして「クロック・ジッター・リデューサー」を搭載している。もちろんAVR-X4800Hについても、全てのデノン製品の音質チューニングを手がけるサウンドマスター・山内慎一氏が徹底的な試聴を繰り返して音質をまとめ上げている。音質担当エンジニアと共にこれまで長年にわたって培ってきた知見とカスタムメイドの高音質パーツ、回路設計技術を最大限に活用し、クラスを超えたクオリティーにまで引き上げ、Hi-Fiオーディオに肉薄する忠実性を実現している。
 AVR-X4800Hは、Dolby Atmos、DTS:X、MPEG-4 AACに加え、IMAX Enhanced、Auro-3D、およびMPEG-H 3D Audioに対応。9chのアンプを内蔵しており、単体で4chのハイトスピーカーを含むサラウンドシステムを構築することができる。さらに、11.4chまでのプロセッシングに対応しているため、外部パワーアンプを追加すれば最大6chのハイトスピーカーを使用することができる。
 また、最大4台のサブウーハーを接続することができ、それぞれのサブウーハーに近くのスピーカーの低域成分を割り当てることができるため、低音の指向性、移動感も正確に再現することができる。
 プリアウトは11.4chを装備しており、プリアンプと内蔵アンプを切り離す「プリアンプモード」を使用すれば、内蔵アンプの動作の影響を受けない純度の高い音声信号を外部パワーアンプに出力することができる。プリアンプモードは全チャンネルを一括で切り替えられるだけでなく、チャンネルごとに個別に設定することもできる。
 ネットワークオーディオのプラットフォーム「HEOS」を搭載しており、「Denon Homeシリーズ」のスマートスピーカーや、サウンドバーなどのHEOS Built-inデバイスをシステムに追加すればワイヤレス・マルチルーム環境を簡単に構築することができる。
 音楽ストリーミングサービスは、ロスレスやハイレゾに対応するAmazon Music HDをはじめ、AWA、Spotify、SoundCloudに対応。また世界中のインターネットラジオ放送を楽しむこともできる。
 AirPlay 2にも対応しており、Apple Musicやアプリの音声も高音質で楽しむことができる。
 ブルートゥースについては、受信と送信の両方に対応しており、ブルートゥースヘッドホンなどでTVの音声、音楽を楽しむことができる。さらに、ローカルネットワーク上のミュージックサーバー(PC/Mac/NASなど)やUSBメモリーに保存したDSDファイルや、ハイレゾ音源の再生にも対応している。
 また、Amazon Alexaによる音声コントロールにも対応。Denon HomeやAmazon EchoなどのAlexaが利用可能なデバイスに話しかけるだけで再生、停止、スキップ、音量の調整などの基本的な操作に加えて、Amazon Musicの楽曲から曲名やアーティスト名、年代、ジャンルなどを指定して再生することができる。
 また、インターネットラジオ局を音声で呼び出すこともできる。スマートフォン、タブレットでAVアンプの操作と設定ができる「Denon AVR Remote」、スマートフォンやPCのウェブブラウザで操作や設定が行える「ウェブコントロール機能」にも対応。Wi-Fiは2.4/5ギガヘルツのデュアルバンド、MIMOおよびIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応しており、高速かつ安定した通信が可能。
 従来から高い評価を受けていた、直感的に操作できるセットアップメニューを刷新した。テキストや画像の表示解像度を上げ、テキストの読みやすさや画像の視認性を向上。デザインもより洗練され、現代的なものへと生まれ変わった。
 スピーカーの接続や設定、入力機器との接続、そしてネットワークの設定など、初期設定をテキストや画像、アニメーションで分かりやすくガイドする「セットアップアシスタント」機能もさらに分かりやすく進化しており、テレビ画面に表示される説明に沿って一つ一つ順を追って設定を進めるだけで、誰でも簡単にAVアンプの設定を行うことができる。