2023.02.02 大阪万博で〝最も軽い〟パビリオン スイスが概要とテーマ発表、終了後は家具にリサイクル

パビリオンの模型。最上部はバースペース。大阪湾などを眺めることができる

 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博/会期=2025年4月13日~10月13日)に出展するスイスパビリオンの概要が東京都港区の駐日スイス大使館で発表された。薄膜の軽量素材を用いた五つの球体のパビリオンがお目見えする予定だ。

 「革新的なスイス」をテーマに掲げ「革新的な強みが持続可能性と人々の繫栄にいかに貢献するか」を紹介する。持続可能性を語るだけでなく、それを具体化することにこだわり、万博で〝最も軽い〟パビリオンを目指す。

 パビリオンは「発見、共創、探究、共有」をテーマにした展示と、ショップからなる五つの球体で構成される。各球体は、内部に支持機構を持つ二重空気膜構造が用いられ、重量は400キログラム以下と従来の建築物の1%程度。2~3台の運搬用自転車で運ぶことができる。部材はリサイクル可能で、万博終了後は特別にデザインされた家具に加工される予定。

 スイスのマヌエル・サルチリ陳列区域政府代表は「検討中だが、家具への加工は90%、その他も含め、全体の85%はリサイクルできるのではないかと考えている」と説明した。

 25年日本国際博覧会協会の石毛博行事務総長は「スイスのイノベーションの力をアピールいただける心躍る展示。情熱とモチベーションを感じる」と期待を寄せた。

(後日、電波新聞/電波新聞デジタルで詳報予定です)