2023.02.13 進む小型家電の回収と再資源化 家電量販店や地域店でも

 スマートフォンやゲーム機、デジタルカメラなど小型家電に使われる鉄やアルミ、金銀銅などのレアメタルを資源として再活用する「小型家電リサイクル法」が2013年度から施行され、市町村や認定事業者による回収が進む。

 市町村では、ごみと小型家電とを選別する「ピックアップ回収」や資源回収と合わせた「ステーション回収」、公共施設や小売店での「ボックス回収」などが行われている。

 認定事業者の回収方法は、①家電量販店が買い替えなど商品販売時に、店頭や配送時に不要となった小型家電を回収②リユースショップへの持ち込み③業者が消費者から回収するか金属類を引き取り③インターネットで回収を受け付け、宅配業者が消費者宅を訪問―などが行われている。

 環境省によると、20年度の小型家電の回収量は10万2489トン。前年度から4%増加した。

 直接回収は、家電量販店を通じた回収が最も多く、拠点・宅配回収も増加。市町村ではピックアップ回収が最も多く、次いでステーション回収が行われている。ボックス回収や清掃工場への持ち込みも増えている。

 認定事業者が処理した小型家電10万1942トンのうち、再資源化された金属の重量は5万2222トン(金額換算で70.4億円)に上る。

 地域電器店でも取り組みが進む。東芝ストアーのプラザあおぬま(川崎市幸区)は、小型家電の買い替え時に使用済み商品を引き取っている。引っ越しのタイミングでの廃棄依頼もある。

 パナソニック系のあい電ダイワ・一番館店(山形県酒田市)でも買い替え時に壊れた物を引き取っているほか、ほかの廃家電品の回収を依頼される場合は有料で対応し、専門業者に処理を依頼している。
(14日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)