2023.06.02 東大阪でオープンファクトリー「こーばへ行こう!」盛り上がる 盛光SCMの草場寛子社長に聞く

草場社長

 約6000の町工場が集まる、モノづくりのまち・東大阪。事業承継や人材不足など製造業の課題に対し、モノづくりの現場を観光資源として開放するオープンファクトリー「こーばへ行こう!」が行政、大学を巻きこんで盛り上がっている。

 取り組みの中心である、盛光SCM(大阪府東大阪市)の草場寛子社長に、東大阪の製造業や同社の取り組み状況について話を聞いた。

 昨年11月の2日間にわたって開催された「こーばへ行こう!」には、過去最高の21社が参加。町工場の職人の人生を歌った「わが道」(作詞・作曲=佐藤嘉風)が初披露されるなど、モノづくりとエンターテイメントを組み合わせ、多くの地域住民や若者を引き付けた。

 草場社長は「工場、エンタメ、大学が連携して〝個〟ではなく〝輪〟の力を結集できた。2022年は、新しい時代に対応するための変革へのビジョン構築と、準備期間の年だった」と振り返る。

 2023年はさらに取り組みを深化させ、▽ブランドづくり▽観光▽教育、の3事業に本格的に取り組んでいく。草場社長は「製造業を様々な角度から分析して発信していく。例えば、就活生に向けて中小企業のキャラクターや可能性をアピールするインターンツア―や、子供を対象としたモノづくりの塾を検討中だ。業界に出会う機会が多ければ多いほど、若者の入職につながる」と力を込めた。