2024.05.08 日本IBMがパナソニック専任チームを増員 沖縄DXセンターのBPO部門

 日本IBMは、「IBM沖縄DXセンター」のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)部門で、パナソニック専任チームを増員しサービス体制を拡充した。

 同社は、パナソニックホールディングス(PHD)、パナソニックフィナンシャル&HRプロパートナーズ(PFP)とパナソニックグループ国内従業員7万人に、新しい従業員体験を提供する「ワンストップ人事サービス」を共同で開発し、2023年10月末にサービス提供を開始している。

 パナソニックグループでは、「社員エンゲージメント(自発的な貢献意欲)」と「社員を生かす環境(適材適所、働きやすい環境)」を重視し、全社員を対象とした「従業員意識調査」を毎年実施している。

 同調査によると、人事関連の情報取得や申請先の分散により人事サービス利用者が不便に感じるなどの課題や、人事担当者の業務負荷が高くなっていることが明らかになっていた。

 「ワンストップ人事サービス」は、従業員接点をワンストップ化した「テクノロジーと人の温かみある人事サービス」を目指し、人事情報や問い合わせへの入り口を集約し、お知らせやTo Doをパーソナライズ化して提供する「マイページ」、AIチャットボットによる自動回答や自動申請を可能とする「バーチャルエージェント」、従来のFace to Faceでの対応ならではの安心感や温かみのあるサービスを新たな形で実現している「メタバース」、さらに、これらで解決できない複雑な問い合わせに人事担当者が直接対応する「コンシェルジュ」から構成されている。

 日本IBMは、マイページ・バーチャルエージェント・メタバースの構築と運用、コンシェルジュとしてのBPO、サービス全体の管理までを提供している。

 3社は今後も共創を続け、先進的で温かみのある人事サービスを進化させ、従業員のエンゲージメント向上をさらに図っていく。