2024.06.06 25年に「もう一つの万博」開催へ 「けいはんな」を未来社会の実験場に
キックオフイベントではパネル討論も実施
大阪・関西万博と同じ会期の2025年4月~10月に、「けいはんな万博」が大阪・京都・奈良の3府県にまたがるけいはんな学研都市(正式名=関西文化学術研究都市)で開かれる。そのキックオフイベントが3日、JR大阪駅隣接のグランフロント大阪うめきたSHIPホールで行われた。「けいはんな万博2025運営協議会」(以下協議会)が主催した。
けいはんな万博は関西学研都市を総力挙げて未来社会の実験場にしようという試み。国が定める「大阪・関西万博アクションプランVer.5」でけいはんな学研都市は「ポスト万博シティ」の位置付けを得た。大阪・関西万博での最新技術の実証実験などをフォローし、未来につながる役割を果たす。
展示分野は「ロボット・アバター・ICT」「ウエルビーイング」「スタートアップ」「サイエンス&アート」の4つ。大阪・関西万博と同じように各分野のパビリオンを構えるのではなく、4つのテーマの展示やコンテンツが企業や研究機関の内部など全域一体となり展示される。
今回のキックオフイベントにはリアルで150人、オンラインで70人が参加、シンポジウムなどが行われ、来場者は開発担当者の説明に聞き入っていた。
シンポジウムでは協議会の堀場厚共同代表(堀場製作所会長兼グループCEO)のあいさつに続き、協議会の塩﨑一裕座長(奈良先端科学技術大学院大学長)が「けいはんなのあゆみとポスト万博シティ実現に向けた展望」をテーマに基調講演を行った。
午後には学研都市にある研究機関による展示が行われ、地球環境産業技術研究機構(RITE)、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、情報通信研究機構(NICT)、ゆずプラスなどが技術説明やパネル展示した。(電波新聞/電波新聞デジタルで後日詳報します)