2024.10.11 【CEATEC 2024特集】日本触媒 フレキシブルデバイス向け「BFフィルム」など出品

BFフィルム

 初出展となる日本触媒は、フレキシブルデバイス向け「BFフィルム」やアルカリ可溶性樹脂「アクリキュアー」の低温硬化タイプの開発品など、9素材を出品。エレクトロニクス業界のトレンドを捉え、ニーズを獲得する。

 先端ディスプレーデバイスの実現に寄与する出展品のコンセプトは①見やすさ②省エネ③軽さ、薄さ④フレキシブル-の四つ。コンセプトに関わる開発品5点と量産品4点を提案する。

 フレキシブルに関わる開発品の一つBFフィルムは光学用途向けの新規透明フィルム。延伸により薄膜化も可能。有機フッ素化合物のPFASは不使用とし環境にも配慮した。スマートフォンのフレキシブルデバイスに求められる硬さと柔軟性を両立する。初披露となる開発品は実物とパネルで紹介。

 アルカリ可溶性樹脂アクリキュアーの低温硬化タイプは20年前から開発しているアクリキュアーの技術をベースとしたもの。熱に弱いOLED素子周辺に使用するレジスト用樹脂をメイン用途として提案。焼成時の温度を100度以下にできる技術としてプロセス負荷低減による省エネに貢献。低温硬化性と相反する課題となる保存安定性を両立する技術も確立し、ハンドリング性能も高いという。