2025.01.27 富士通ゼネラル、4~12月連結は13%増収 営業黒字に転換
富士通ゼネラルの2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、北米や中東、インドが好調だった空調機と、消防関連が伸びた情報通信システムが増加し、売上高は前年同期比13.4%増となった。
営業利益は、空調関連で北米の冷媒転換対応の影響はあったが、増収効果とコスト削減の効果で、前年の損失から黒字に転換した。最終利益は電子デバイスの事業絞り込みなどに伴う改革費用を特別損失として計上したことから、前年の黒字から赤字になった。
会見した有門忠司経営執行役専務CFOは「9カ月で131億円の戦略的費用を織り込んだ。第3四半期の特損計上はない」と述べた。
事業別には、空調は天候不順などの影響を受けた欧州や市場が低迷する中国で苦戦したが、猛暑だった日本やインドをはじめ、在庫が適正化した北米、不動産開発が旺盛な中東・アフリカなどが好調だった。消防システムや防災減災対応が好調だった情報通信システムも大きく伸びた。
通期業績見通しは変更しない。有門CFOは「為替など不透明な部分は残るが業績予想を達成すべく個々の施策を実行していく」との見通しを示した。