2025.02.25 建物管理をDX 体験型ショールーム開設 大和ライフネクスト

登壇する原澤氏

 大和ライフネクスト(東京都港区)は、建物管理の最新DX(デジタルトランスフォーメーション)を体験できるショールームを21日、本社に開設した。人材不足や新技術の導入遅れなどの課題解決に向けてDXソリューションでアプローチすることを目指す。

 ショールームでは、タブレット型受付機や案内ロボットによる受付・案内のほか、遠隔地からの24時間稼働監視などさまざまな業務のDXソリューションを体験できる。デジタルアセットマネジメント推進部の原澤春志氏は「管理現場での発生課題に対応したものと、人を使うよりコストを削減できるものという基準でソリューションを選定している」と話す。

 AI(人工知能)解析カメラを施設や設備、工事現場に設置すれば、遠隔地から操作・監視・分析ができ、少人数で安定的な稼働を支えることができる。人による清掃や消耗品の補充が必要なトイレやごみ箱に小さなセンサーを取り付ければ、状況をリアルタイムに管理し、使用頻度に応じた対応が可能になる。

 原澤氏は「センサーでのソリューションは、導入費もロボットほど高額ではない。データを分析し、当社の管理設計ノウハウや協力会社の知見と合わせたオペレーションで、高い費用対効果が期待できる」と強調する。

 大和ハウス工業を中心に他のデベロッパーや、同社が管理する建物関係者などからの問い合わせを想定。ショールームには月5~6件案内し、建物管理のDX化を促進したい考えだ。