2025.03.25 三菱電機の組織風土改革プロジェクト、4月から次のステージへ カルチャー変革室新設し自走化加速
プロジェクトを説明する小黒本部長
三菱電機は、2021年から取り組んできた組織風土改革を軸にした全社変革プロジェクトの活動に区切りをつけ、25年度から自走に向けた新たなフェーズに移る。4月に「カルチャー変革室」を新設し、この3年で進めてきた取り組みをグループ全体の風土(カルチャー)として定着させていく計画だ。
21年に明るみに出た品質不適切行為の問題をきっかけに全社で取り組み始めた、品質風土、組織風土、ガバナンス(法令順守)の三つの改革を軸にした全社変革プロジェクトが、約3年の活動を経て一定の成果となってきたことを受け、次の段階に移行する。
プロジェクトを当初から率いてきた上席執行役員の小黒誠司サステナビリティ・イノベーション本部長は「これまでの活動を新たな体制の下で、従業員がさらに主体性を持って自ら変革し続けていく、自走し続ける組織にしていく」と話す。
同社の品質不適切行為問題の対応は21年10月に本格的にスタート。社内公募で全社変革プロジェクト「チーム創生」を発足し、45人が中心となって改革に着手した。22年4月に組織風土改革指針「骨太の方... (つづく)