2025.04.16 米ADI 48Vシステム対応製品を加速 データセンターや自動車の消費電力増に対応

ウィット氏は「小さな面積でより大きな電力を供給できるようにすると意気込む」

 半導体大手の米アナログ・デバイセズ(ADI)は、電力の供給源を担う電源システムの電圧を12ボルト(V)から48Vに移行するという新潮流に対応した製品の展開を加速している。同システムが支えるデータセンターや自動車で消費する電力が増大する中、12Vシステムが限界に近づきつつあるからだ。

 ADIは、電源システムをめぐるニーズの高度化に対応。直流の電圧変換を行う「DC-DCコンバーター」などで、48Vに対応した製品を製造している。電圧が上がれば電流は下がり、結果的に電力の損失も減少。エネルギー消費量を抑制する効果を、AI(人工知能)需要に応えるデータセンターや知能化が進む自動車分野にもたらすことができる。...  (つづく)