2025.05.14 ソニー、3月期連結は営業益など過去最高 ゲームなど好調

 ソニーグループの2025年3月期連結決算は、ゲームや音楽、イメージセンサーが好調に推移したが金融の減収により前期比0.5%減収となった。営業利益は金融の減収はあったが好調な事業がけん引し同16.4%増、最終利益も同17.6%増となり、それぞれ過去最高を更新した。

 事業別にはゲーム、音楽、イメージセンサーが好調に推移した。ゲームは自社制作以外(サードパーティー)ソフトやネットワークサービスなどが好調で増収増益で過去最高を更新。音楽はストリーミングや出版が好調で増収増益となり、営業利益は過去最高益となった。

 イメージセンサーは、為替の好影響とモバイルセンサーの拡大で増収となり、営業利益は為替と歩留まり改善で増益となり、売上高・利益とも過去最高を更新した。

 テレビやカメラなどの分野は、テレビとスマートフォンの販売減が影響し減収となったが、営業利益は第4四半期の構造改革の追加投資はあったもののオペレーションの改善などにより増益だった。

 今期連結業績は、25年10月にソニーフィナンシャルグループを事業分離するため、前期比2.9%減の11兆7000億円、営業利益は同0.3%増の1兆2800億円、最終利益は同12.9%減を見込む。

 米関税政策の影響については営業利益で1000億円のマイナス影響があると試算した。会見した陶琳執行役CFO(最高財務責任者)は「出荷調整や価格転嫁などで営業利益の1割未満に抑えられる」と見通しを示した。