2025.06.24 エコフローがモバイルバッテリー市場に本格参入 幅広い充電ニーズに対応

幅広い充電ニーズに応えるモバイルバッテリーの「RAPID」シリーズ=東京都中央区

ハイエンドモデル「RAPID Pro-X Power Bank」ハイエンドモデル「RAPID Pro-X Power Bank」

 ポータブル電源を手がけるEco Flow(エコフロー)は、パソコンやスマートフォンなどを充電できるモバイルバッテリーの市場へ本格参入し、「RAPID(ラピッド)」シリーズを展開する。バッテリーを中心にAC充電器などのアクセサリーを加えた計18製品を一挙に投入する。製品の先行予約は、23日に開始。7月7日以降に順次、各EC(電子商取引)サイトで一般販売する。

 同社日本法人のエコフローテクノロジージャパン(東京都中央区)が23日、幅広い場面の充電ニーズに応える3つのシリーズを展開すると発表した。中でも、忙しい毎日を支える超大容量・高出力のハイエンドモデルが「RAPID Pro」。出張やリモート会議が多いビジネスマンに加えて、多くの機材を扱うクリエイターにも向くシリーズだ。

 同シリーズでは、大容量化につながる独自の「X-VELOバッテリー」を採用し、最大で2万7650mAh(ミリアンペア時)という大容量をカバンに収まるサイズで実現した。最大出力は合計300ワットで、4台の機器を同時に充電可能だ。急速充電性能も追求し、ICチップの電気的テストや医療機器にも使われる技術を取り入れた。

 多彩な生活シーンで使える「RAPID」シリーズは、2万5000mAhの大容量や最大170ワットの高出力を備えた汎用モデル。モバイルバッテリーとAC充電器に「USB Type-Cケーブル」を組み合わせたオールインワン製品を用意するなど、多機能を前面に押し出したシリーズだ。

 さらに、手軽に持ち運べる「RAPID Mag」シリーズも展開。中でも7.5ワットのワイヤレス充電に対応したモバイルバッテリーでは、容量別に5000mAhと1万mAhという2種類を用意した。電力密度の高いリチウムコバルトバッテリーを取り入れることで、5000mAhモデルで厚さ9.4ミリメートルという薄型化を実現。スマートフォンの背面に固定し持ち運べるようにした。

 税込み価格は、ハイエンドモデルの中でも最上位に位置する8月発売予定の「RAPID Pro-X Power Bank」が3万3990円。RAPIDシリーズは、2本のUSB Type-Cケーブルを搭載した多機能モデルで2万1490円。RAPID Magシリーズは、5000mAhモデルで5990円。

  マーケティング部の鈴木貴也氏は、「今までに培った技術も応用し、モバイルバッテリー市場に今回の製品をもって参入していく。今後も随時拡充する予定だ」と意気込みを述べた。