2025.06.26 「宇宙飛行士になりたい」 ISS滞在中の大西飛行士と子供たちが交信
抽選で選ばれた6人の子供たちからの質問に大西飛行士が答えた。
全日本空輸(ANA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の大西卓哉宇宙飛行士と小学生らが交信するイベントを、ANAの総合訓練施設「ANA Blue Base」(東京都大田区)で開いた。
今回の交信イベントは両者が共催した親子向け企画「感動!!宇宙航空教室」の1つで、25日に開いた。交信イベントには、抽選で選ばれた約200人が参加した。
イベントではまず、JAXAの大西飛行士が搭乗した宇宙船「クルードラゴン」を現地で見学したANAのパイロット訓練生による打ち上げレポートを動画で紹介。その後、大西飛行士との交信が始まった。
参加者が「大西さん」と呼びかけると、大西飛行士がスクリーンに登場。無重力状態をマイクや体を浮かせながら説明する大西飛行士の姿を興味津々で見つめていた。
参加した田口駿矢さん(8)が「パイロットと宇宙飛行士に共通する大切なことは何ですか」と質問すると、大西飛行士は「どちらの仕事も緊張する場面で普段通りにできるかがとても大事。たくさん緊張する場面を経験することで慣れたので、そういう経験をして欲しい」と答えた。
奥谷月帆さん(8)は「将来宇宙飛行士になりたいので、大西さんにヒントをもらいたかった。緊張したけどいろいろなことが知れてよかった」と感想を述べた。
交信後は、ANAでパイロットを務める上原壮太郎氏とJAXAのフライトディレクタ、関川知里氏のトークセッションが行われた。
ANA時代の大西飛行士と同期だったという上原氏は「大西氏は優しくて優秀なのでクラスのリーダー的存在だった」と思い出を明かした。