2025.07.10 【LED照明総合特集】三菱電機照明 LED高天井用ベースライト「GTシリーズ」 〝クイック施工〟で負担軽減

「クイック施工」で施工作業の負担を軽減する高天井用LED照明「GTシリーズ」

 三菱電機照明は、LEDの普及が進むなか、蛍光ランプからLEDランプへの切り替えや従来のLEDランプから付加価値のついたLEDランプへのリニューアルを促すため、業務用の「クイック施工」を提案する。労働者不足に悩む施工業者の課題に対応するほか、コンパクト化して環境に配慮した。

 4月には、屋外や倉庫、工場、体育館などのスポーツ施設でハイパワーな明るさを必要とする高天井の施設で使用するLED高天井用ベースライト「GTシリーズ」で、施工性にこだわった製品にリニューアルを行った。

 新しくなったGTシリーズは、器具のアームが畳まれた状態で出荷されるため、開梱(かいこん)後に出荷時のまますぐに施工作業ができる。また、電動工具で片手での取り付け作業ができるよう、天井側の固定ボルトとナットを固定する施工スペースを設けた。RGモデルクラス1500の場合、約1.6キログラムと片手で持てるほど軽量化した。天井直付タイプなら、従来機種と比べ、施工時間を約20%短縮できる。

 角度調整ボルトとアーム刻印目盛りの採用で、角度の調整も容易にしたほか、壁直付施工ができるなど、高所での施工時間短縮に配慮。梱包も現行モデルと比較して体積を約37%削減、積載可能数を増やすことで輸送の効率化へつなげることに貢献する。

 GTシリーズは、多彩なラインアップをそろえる。一般形では、まぶしさ低減と高効率を両立し体育館やアリーナ、新設の工場・倉庫に適する「SGモデル」に加え、効率重視で201.5ルーメン/Wを達成した「HGモデル」、購入のしやすさを重視した価格設定でリニューアルに適した汎用(はんよう)性の高い「RGモデル」をラインアップする。顧客が求める用途や条件に合わせて、選択できるようにしている。

 これらの共通仕様としては、壁スイッチのオン/オフ操作により、明るさを抑えて消費電力を削減する段調光機能や、光源寿命が近づくと点灯始動時に器具が明暗する光源寿命お知らせ機能といった独自の機能を標準装備している。SG、HGモデルでは、下面カバーに独自の汚れ防止技術「ハイブリッドナノコーティング」を採用。ほこりやすす汚れの付着を防ぎ、メンテナンスの手間を省くことが可能だ。

 オプションとして同社の無線照明制御システム「MILCO.CONNECT」を導入すると、タブレットを活用し一斉点灯やグループ単位での調光・調色ができる。