2026.03.17 島津製作所、ガスクロマトグラフ開発70年の集大成 最上位モデル投入

島津製作所が販売を開始したガスクロマトグラフ「Nexis GC-2060」

 島津製作所は17日、分析装置「ガスクロマトグラフ(GC)」開発70周年の集大成となる最上位機種「Nexis (ネクシス)GC-2060」を同日に発売したと発表した。同社は、1956年に国内メーカーとして初めてGCを商品化した。

 同社のGC事業担当の寺井靖典BU長は「GCは化学や環境など含めて幅広い分野の研究開発や品質管理に欠かせない分析装置」と語った。今回のGC-2060は70年の歴史と経験を生かした新製品で、世界最高クラスの感度を持つ検出器を備えた最上位クラスのGC製品と位置付けたという。

 新製品は、微量成分の高速分析に対応。有機化合物などの分析に用いられるFID検出器(水素炎イオン化検出器)の検出能力が従来比で約20%向上し、無機ガスなどの分析向けTCD(熱伝導度型検出器)検出器でも同25%向上したという。

 独自の低熱容量設計により、消耗品交換などのメインテナンス時の温度低下の待ち時間を、従来の40分から5分へ短縮。さらに、さまざまな用途で使用できるよう、5種類の注入モードを備えた新しい試料気化室(MMI)を取り入れた。CGのラインアップは、エントリーモデルとミドルクラスに今回の新製品を加えた3モデル体制となる。

 GC-2060の希望販売価格は380万円(税込み)から。発売後1年間の販売目標として、新規と更新需要を合わせて3000台を掲げている。