2026.05.19 富士電機と東亞合成、電解水素を燃料とした水素燃料電池システムの共同実証を開始

 富士電機と東亞合成は18日、同社名古屋工場のソーダ電解プラントで生成した未精製の水素「電解水素」を燃料として、富士電機が開発した水素燃料電池による発電システムの共同実証を始めたと発表した。化学プラントでの電解水素の有効活用を通じて、脱炭素社会の実現に貢献することを目指す。

 GX(グリーントランスフォーメーション)の実現に向けて水素と酸素を化学反応させて電気を発生させる水素燃料電池は二酸化炭素(CO₂)を排出しないクリーンな発電方式として期待されている。一方で課題となるのは、燃料である水素の安定供給だ。その解決策の一つとして、ソーダ電解やカリ電解などの工業プロセスで発生する電解水素の活用が期待されているが、水素中の不純物が発電性能に与える影響やコスト面の検証が必要とされている。

 そこで両社はリソースを持ち寄り、電解水素を燃料とする水素燃料電池の安定運用と商用化に向けた共同実証を進める。発電効率や耐久性への影響を評価するとともに、商用化に適したライフサイクルコストの実現を狙う。