2026.06.30 AIでサーバー内部の熱状態予測 データセンター向け次世代冷却を検証 NTTデータとダイキン

AI制御による次世代冷却最適化ソリューションの全体イメージ

 NTTデータとダイキン工業は、AI(人工知能)を活用してサーバー内部の熱状態を予測するデータセンター向け次世代冷却最適化ソリューションの共同検証を7月から始める。

 両社は2026年度中にNTTデータのデータセンターで有効性の検証を行い、27年度の商用化を目指す。

 近年の生成AIの普及に伴い、AIサーバーの導入が拡大。AIサーバーは従来型サーバーより消費電力や発熱量が大きく、負荷の変動も大きいため、データセンターでの冷却効率の向上が重要な課題となっている。

 この取り組みでは、NTTデータが保有するデータセンターの運用ノウハウ、サーバーの挙動と空調の相関データと、ダイキンの空調・熱源設備の高度な制御技術、空調制御AI技術を活用し、サーバー内部の熱状態を予測するAIを共同開発する。

 サーバー内部の詳細データを直接取得できない環境でも、サーバーの電力使用状況や温度情報などの間接データをもとに、AI がサーバー内部の熱状態を予測することが特長だ。

 サーバー近傍の温度センサーの情報を軸に冷却制御を行う従来方式とは異なり、AIがサーバーの負荷と熱状態の関係を学習することで、実際のサーバーに近い熱状態を予測する。

 予測結果に基づき、空調・熱源・液体冷却設備などを統合制御することで、安定したシステム運用とエネルギー利用の最適化を実現する。

 設備ごとの個別最適化ではなく、データセンター全体で冷却効率の向上を目指す。これにより、過剰冷却の抑制や負荷の変動への追従性向上を図る。

 さらに、予測したサーバーの熱状態と設備制御を連携させた新たな冷却最適化技術の確立を目指す。

 26年7月~27年3月には、NTTデータのデータセンターに今回の取り組みを適用し、省エネルギー効果や電力コスト削減効果、運用自動化の有効性を検証する。

 将来的には、国内外のデータセンターへの展開を視野に入れ、AI時代に対応した次世代冷却ソリューションとして普及を図る。

 データセンター事業者の電力コスト削減や運用効率向上に貢献するとともに、温室効果ガス排出量削減を通じたESG経営や持続可能な社会の実現に寄与していく。