2026.06.30 誰もが前向きに過ごせる社会へ、女性特有の健康課題で共同実証 キューサイとパナソニック

職場における女性の健康課題への取り組みが重要となる中、誰もが働きやすい職場環境の実現に向けた共同実証を始めた

 キューサイとパナソニックは、女性特有の健康課題の解決を目的とした実証に共同で取り組む。6月から約5カ月間実施する。

 キューサイの女性社員27人を対象に、パナソニックが展開する体調ナビゲーションサービス「RizMo(リズモ)」を提供し、月経リズムと連動する衣服内温度変化や睡眠状態の計測データをもとに、体調予測などを可視化して、参加者一人一人が自身の体調を把握できるよう支援する。

 さらに、女性の健康サポートを軸にさまざまなサービスを提供するファミワンの相談サービスや教育コンテンツも活用し、体調理解の促進やヘルスリテラシー向上、行動変容の支援も行う。

 あわせて、アンケートを通じサービスの利用状況、満足度、健康に関する知識向上、行動や意識の変化など、RizMoの導入効果を確認する。

 この取り組みは、パナソニックが経済産業省が2025年度に実施した「フェムテック等サポートサービス実証事業」を通じて得た知見を基盤に設計した。

 近年、女性の就業環境やキャリア形成を支える観点から、女性特有の健康課題への対応は企業にとって重要なテーマとなっている。

 経産省は、こうした健康課題による社会全体の経済損失を年間約3.4兆円と試算。欠勤、パフォーマンス低下、離職などを通じ企業活動にも大きな影響を与えている。

 また、女性活躍推進法の改正により、女性活躍の推進にあたっては「女性の健康上の特性」に配慮することが基本原則として明記されるなど、職場における女性の健康課題への取り組みが一層求められている。

 キューサイはウェルエイジング(年齢を重ねることを前向きにとらえ、こころ豊かに生きること)を企業ミッションとし、26年4月、「責任世代」の女性たちを応援するため、44歳からのゆらぎをケアする新ブランド「f44(エフ フォーティ フォー)」を立ち上げ、フェムケア事業に本格参入した。

 社員の約58%を女性が占める同社では、フェムケア事業を推進するうえで、まずは社員自身が女性の健康課題を正しく理解し、自分ごととして向き合うことが重要と考える。

 一方、パナソニックは、女性特有の健康課題を本人だけの問題ではなく、家族や社会全体で取り組むべき社会課題と捉え、25年10月からRizMoを展開。

 一人一人が自分のからだのリズムや日々のコンディションを把握し、よりよい生活習慣づくりにつなげられるよう支援してきた。

 今回、女性特有の健康課題の解決に貢献したいという両社の考えが一致し、共同実証の実施に至った。  

 キューサイの担当者は「なんとなく不調だけど、どうすればいいかわからない—。そんな女性に寄り添いたいという思いは両社共通。今回の取り組みを通じて、女性が自分のカラダと気軽に向き合える社会づくりを、パナソニックとともに進めていきたい」とコメント。

 パナソニックの担当者も「フェムケア領域で新たな価値創出に取り組むキューサイと連携し、働く女性の福利厚生として検証を進められることに大きな意義を感じている。誰もが無理なく自分のからだと向き合い、前向きに過ごせる社会の実現に貢献していきたい」としている。