2020.07.31 【中国・四国版】NTTドコモ中国支社白川貴久子支社長に抱負を聞く 地域のインフラを支える

新型コロナウイルスの影響と今後の対応策、5Gの現状と見通しなどについて語る白川支社長

 6月16日付でNTTドコモ中国支社長に就任した白川貴久子執行役員に、就任の抱負や新型コロナウイルスの影響と今後の対応策、3月に商用サービスがスタートした5Gの現状と見通しなどについて聞いた。

  ―広島に赴任しての印象は。

 白川支社長 緑が多い街だと思いました。仕事では何度か訪れていますが、じっくりと見るのは初めてで、あらためて美しい街だと感じました。歩ける範囲で何でもそろいますし、便利な街というのが実感です。

 ―新型コロナウイルスの影響と今後の対応策について。

 白川支社長 新型コロナに限らず、人が集まれない状態で課題をクリアするには通信が果たす役割が大きくなります。それぞれの地域が力をもって発信していくような社会になっていかないと厳しいと思います。新しい生活スタイルのけん引役を目指します。

 ―5Gの商用サービスが始まりました。

 白川支社長 より大容量でより高速で様々な端末がそろいます。喫緊の課題としてはリモートワーク、リモートスタディなどもありますが、エリア拡大など基盤づくりを進めていきたいです。

 中国地区は今年度中に54市にエリア展開するドコモショップをはじめ、地域にリアルなチャネルを持っています。幅広い世代の方にご利用いただくためにはサポートが欠かせません。従前からスマホ教室を開催してきましたが、お客さまが不安なく使っていただけるようにしたいです。

 一方、ビジネス向けには少子高齢化の時代は労働力の問題であったり、地域ごとの課題があるので5Gに限らず、AI、IoTなど先進の技術を使って解決していきます。

 ―支社長としての抱負をお聞かせください。

 白川支社長 通信は人が集まれない状況でもつながる大きな力になるでしょう。その力が発揮できるような環境をつくり、お役に立ちたいと思います。自然災害が毎年のように各地で起きていますが、地域のインフラを支えるのが私たちの使命です。

 【白川貴久子支社長のプロフィル】63年6月9日生まれ▽大阪府出身▽大阪大学理学部卒▽主な職歴=88年日本電信電話入社、08年NTTドコモ関西支社マーケティング本部代理店営業部部門長、09年NTTドコモ情報システム部担当部長、18年同執行役員デジタルマーケティング推進部長兼ドコモ・インサイトマーケティング取締役、20年同執行役員中国支社長(現在に至る)。

「経営に資するデータ分析に取り組んできました。モットーはAIを軽やかに使いこなそう」だという▽マイブーム=音楽、演劇などライブ(坂東玉三郎、クイーンなど)▽大事にしていることは「実感すること。もう一方では目に見えることが全てではありません。その部分をデータが埋めてくれます」。

 日本マーケティング協会理事と関西支部マーケティングマイスター代表、日本データマネジメント・コンソーシアム(JDMC)理事、日本能率協会マーケティング部門評議員、滋賀大学データサイエンス学部インダストリアルアドバイザー、内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室新戦略推進専門調査会デジタル・ガバメント分科会構成員などの要職も務めている。