2021.03.08 デイサービス利用困難な高齢者の機能低下を防ぐ順大と富士通が共同研究
順天堂高齢者医療センターと富士通は、コロナ禍でデイサービスの利用が困難な高齢者の運動機能や認知機能の低下を防ぐ、遠隔デイサービスの共同研究を2日から開始した。
オンラインで心身の状態を精緻に把握し、運動療法と芸術療法の提供から療法中の見守りまで幅広く支援できるシステムを開発し有効性を検証する。
共同研究では、運動時の動画から身体の骨格座標や関節角度などを推定するAI(人工知能)技術や、画面上の表情から感情などを推定する表情認識AI技術、慣性センサーのデータから歩行特徴を抽出するデジタル化技術など高齢者一人一人の状態に合わせた運動療法や芸術療法に必要な様々な技術を組み合わせたシステムの有効性を幅広く検証する。
両者は共同研究成果を基に、オンライン化が進むニューノーマル(新しい日常)の時代に向け、有事の際にも高齢者が遠隔で適切なサービスを継続的かつ安定的に受けられ、健康で幸福な生活を送れる環境づくりに貢献することを目指す。
共同研究の期間は22年3月31日まで。