2021.04.02 ヤマダがドーナツと業務提携クラウド型電子カルテを販売

 ヤマダデンキが、クラウドサービスなどを提供するDonuts(ドーナツ、東京都渋谷区、西村啓成社長)と業務提携し、クラウド型電子カルテ「CLIUS(クリアス)」の販売を5日から開始する。法人事業を強化する目的で、東京と群馬の都市型「LABI」3店舗で取り扱いを開始し、順次全国に展開していく計画だ。初年度に100施設への導入を目指す。

 ヤマダは、ハードウエアやソフトウエアを保有するオンプレミス型電子カルテを自社開発し、10年から販売してきた。全国の店舗網を生かして法人事業部が医療施設に導入を進めてきた。

 5日からは、電子カルテのこれまでの販売ノウハウを生かし、資産を保有する必要のないクラウド型クリアスの提案も行う。クリアスは、訪問診療やオンライン診療、AI(人工知能)問診などさまざまな医療スタイルに対応し、レセプト分析サポートによる経営支援機能も備える。同時に、クラウド型医事会計システム「ORCA(オルカ)」の取り扱いも開始し、合わせて提案していく構えだ。

 取り扱う店舗は、LABI東京八重洲(東京都中央区)、LABI1日本総本店池袋(東京都豊島区)、LABI1 LIFE SELECT高崎(高崎市栄町)。3店の商圏内にはクリニックなどの医療施設も多く、法人事業部にも厚みのある店舗だ。今後、3店での販売状況などを見ながら、全国展開を進めていく計画だ。