東芝テックとTOUCH TO GO（TTG）は、マイクロマーケット（小規模商圏）での無人決済店舗展開を推進するため業務提携する。流通小売業界では、人手不足の深刻化に加えて、新型コロナウイルス感染拡大に伴う非接触の接客ニーズの高まりなどから、居住地、オフィスなどにより近接したところでの無人店舗展開が注目されている。

　東芝テックは、JR東日本・高輪ゲートウェイ駅構内などで運営実績のあるTTGの無人決済店舗システムで、販売・導入・保守サービスの一部を担当する。当該店舗で収集した付加価値の高い購前の行動データやPOSデータを活用したデジタルトランスフォーメーション（DX、デジタル変革）の価値提供を目指す。

　東芝テックの錦織弘信社長は「新型コロナ感染拡大の影響など、小売業が直面する課題が複雑化している。今回の業務提携を通じて、課題解決を実現するとともに、さらなるDXに挑戦、先進的な取り組みをスピーディーかつ積極的に推進していく」と述べた。

　TTGの阿久津智紀社長は「当社は、これから訪れる深刻な人手不足の状況下でも、今と変わらず便利な生活・買い物ができる世の中を維持することを目指している。新しい購買・非購買マーケティングへの挑戦を加速させる」など、それぞれコメントしている。