2021.11.24 【5G関連部品・材料特集】北陸電気工業チップ抵抗器、MEMSセンサーなど展開

 北陸電気工業は、成長分野に向け、チップ抵抗器、MEMSセンサーなどを展開。特に第5世代移動通信規格5G向けの取り組みを強化しており、5Gスマートフォンの小型・高機能・高周波・高速化、さらにはIoTやAIと5Gが関連した新たな端末への対応を進める。車載5Gへの展開も視野に入れる。

 チップ抵抗器には特殊な保護材料、構造を採用。サージ耐圧、耐パルス性に優れた耐サージチップ抵抗器をはじめ、環境対応に配慮した、耐硫化特性に優れる耐硫化チップ抵抗器、電流検出用の低抵抗チップ抵抗器などを用意している。

 電流検出用金属板抵抗器は、抵抗体に金属板を使用しており、電気的特性に優れ、大電流の検出に適する。2.0×1.25×0.3ミリメートルサイズのLP20などがそろう。寸法安定性の高い0402サイズ、0603サイズなどの超小型チップ抵抗器やチップヒューズの拡販も目指す。

 MEMSセンサーは小型製品を拡充。既に実績のある抵抗式湿度センサー、容量式湿度センサーに加え、大幅に応答性を改善した世界最速の超高速応答タイプ容量式湿度センサーをそろえる。

 応答時間を既存品の約10秒から1秒以内に短縮した。広範囲の駆動電圧に対応(1.62~5.5V)。高い長期信頼性および透水性の向上で信頼性を高めた。高速応答が必要とされる用途に提案していく。

 気圧センサーは2.5ミリ角×0.7ミリメートルサイズに小型低背化。定格圧力は50~110kPa。フォースセンサーは2.2ミリ角×1.8ミリメートルサイズを商品化。耐久性に優れ、微小荷重を高感度、高精度に検知できる。非接触温度センサーも2.2ミリ角×0.9ミリメートルサイズまで小型化した。