2021.11.24 【5G関連部品・材料特集】KOA耐パルスチップ抵抗器 小型・高電力品をリリース

 KOAは、5G関連での小型化・高電力化要求に対応し、業界最先端の小型・高電力の耐パルスチップ抵抗器「SG73P1EW」をリリースした。1005サイズながら定格電力0.25Wを実現。汎用(はんよう)チップ抵抗器3216サイズと同等の定格電力を持つ。ワンパルス限界電力も汎用チップ抵抗器1005品の約2倍の耐パルス特性で機器の小型化に貢献する。

 高信頼・高性能の厚膜抵抗器「RS73シリーズ」をラインアップ。1005~3216サイズ、定格電力0.125~0.33W、抵抗値範囲10~10MΩ、抵抗値許容差最小プラスマイナス0.1%、抵抗温度係数最小プラスマイナス25×10-6/Kの高精度だ。従来の薄膜抵抗器の精度領域だった製品を厚膜抵抗器で実現、長期安定度がプラスマイナス0.2%となった。

 耐環境性対応の抵抗器として耐硫化チップ抵抗器を各種ラインアップしている。高精度品、長辺電極品、耐サージ品から汎用品まで幅広くそろえ、屋外設置基地局などの長期信頼性に貢献する。

 電源回路用は低消費電力のための電流検出用シャント抵抗器を豊富にそろえている。大電流対応の金属板タイプから小型高電力の長辺電極厚膜タイプ、小電流用の小型タイプなどを用意。

 また、外来からの異常電圧やノイズ吸収素子として積層型酸化チップバリスター「NV73シリーズ」をラインアップする。比較的大きな過電圧の誘導サージ向けは3225・4532・5750サイズがあり、小型ディスクバリスターの面実装化を推進。中でも5750はバリスター電圧82Vでエネルギー耐量14(J)、サージ耐量4500(A)とφ14ミリメートルディスクバリスターに匹敵する耐量(同社比)を実現した。