小野測器は、業界最小・最軽量クラスの3軸加速度センサーを発売した。

　「NP－3550」は、大きさ6.35ミリメートル角、質量約1グラム。体積は従来品比約4分の1、質量は約5分の1に抑えた。マスローディング（質量負荷）による共振周波数のシフトを低減できる。

　ケーブルとセンサーは脱着でき、断線時はケーブルだけを取り換えられる。

　加速度センサーは、自動車、家電、産業機器などの分野の振動試験で活用されている。実稼働解析や、実験モード解析など同時多点計測のほか、小型モーターなど性能評価試験での適用が想定されている。

　開発期間の短縮とコスト削減のために行われるモデルベース開発（MBD）でのシミュレーション最適化には、使用する供試体モデルの精度向上が課題となる。正確な実測データを得るため、質量が小さく、多点で計測できるセンサーが求められている。